この指導日記は、横浜ユナイテッドフットボールクラブの指導員から
スクールからクラブチームでの子どもたちの様子や、
練習メニューの内容などを書き綴りたいと思います。

2005/11/16 (Wed)

サッカーの持つ可能性 
〜電動車椅子サッカーを体験して〜

横浜ユナイテッドフットボールクラブ指導員  松本 和也

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 今回私たちは横浜(新横浜)を拠点に活動している、電動車椅子サッカーチーム「YOKOHAMAベイドリームP.S.C」というチームに、横浜ユナイテッドフットボールクラブとして何かお手伝いできる事はないか?と考え、11月12日の障害者スポーツセンター「横浜ラポール」で行われる練習に参加させていただきました。

 施設に着き実際に車椅子に乗っている選手たちを見たときに、「どんな声をかければ良いか?」「絶対に失礼な事は言わないようにしなくては」と頭の中で考え過ぎ、向かう前に聞こうと決めていた事が聞けずに練習開始の時間になってしまいました。コートに入り、他の指導員も緊張していてなかなか自主的に動く事が出来ず戸惑う場面が見られました。練習から20分位が過ぎ指導員たちの緊張も少しずつほぐれ、練習のお手伝いを行いながらも自然と笑顔が生まれる様になってきました。

     

 次に練習の内容についてですが、車椅子でのサッカーは私たちの想像を遥に上回る程の技術と戦略が必要とされる競技でした。コートはバスケットコートを使用し、ボールは9号のボール(大人の膝位の高さ)、1試合に出場できる台数は4台、その中で時速6kmが2台・時速4.5kmが2台と制限もある。キックオフ・オフサイド・ファールなどのルールもある。これらはルールのほんの一部にしかすぎないが、ルールの理解力や技術が必要とされます。最初はコート内に大コーンをランダムに置き、その中をボール無しでフリーランを行ったり、ボール有りでコーンをジグザグにドリブルしていました。選手の1人の方が声を出しながら、みな真剣に練習に取り組んでいました。そして一度休憩を取り、次はPKの練習なので、その準備を行っていると、会場に足を運ばれている選手の保護者の方に「実際に電動車椅子に乗ってみませんか?」と声をかけていただき、電動車椅子に乗り基本操作について指導していただきました。4,5kmの車椅子に乗り、直進、後進、Uターン、スラロームなどの操作の練習を行いましたが、まったく自分の思う方向に進めず、4.5kmというスピードに恐怖心さえ感じました。次にボールを使いドリブル練習を行いました。ドリブルの仕方はほとんどサッカーと同じやり方なのですが、全くボールを安定させる事が出来ず、右へ左へとボールをうまくコントロールできませんでした。

 たった5分位の体験でしたが、乗り終えた時には心地よい疲労感と達成感を感じました。実際に車椅子に乗らせていただき、改めて選手1人1人の技術に感動し、それと同時に「サッカー」という競技の素晴らしさを実感する事ができました。

 練習の最後に選手を含めチームの皆さんと話しをする機会がありました、そしてコーチの方に「練習に参加してまずは自分達が楽しむ事が一番大事で、その後に何か自分が出来る事を見つけて行動すればいいんだよ」とアドバイスをいただきました。その時、私たちは「ボランティアの精神」を少し学んだ気がします。

 私たちは今回お手伝いという形で練習に参加させていただいていましたが、お手伝いどころではなくむしろ指導員の方がお世話になってしまい、良い体験を得ることが出来ました。選手の皆さんはとても親切で、練習中も常に笑顔でプレーしており、チームを支えているスタッフの皆さんもとても優しくいろいろ私達に様々なことを教えていただき、本当に楽しく参加させていただく事ができました。実際に電動車椅子サッカーを体験できた事で、私たち指導員を始め横浜ユナイテッドフットボールクラブとしても大変貴重な経験になりました。「サッカー」というスポーツは世界共通でどんな人々も夢中にし、一切差別の無いとても素晴らしいスポーツという事を改めて実感する事が出来ました。今回、練習に参加させていただいた[YOKOHAMAベイドリームP.S.C]さんとこれからも良い関係を築き、「サッカー」という共通点を胸に、今後も積極的に参加させていただきたいと思います。

電動車椅子サッカー「ベイドリームP.S.C」ホームページ
http://homepage3.nifty.com/bay-dream/index.htm

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