この指導日記は、横浜ユナイテッドフットボールクラブの指導員から
スクールからクラブチームでの子どもたちの様子や、
練習メニューの内容などを書き綴りたいと思います。

2005/11/28 (Mon)

神経系の発達 〜その1〜

 横浜ユナイテッドフットボールクラブの練習を皆さんご覧になったことはありますか?幼稚園のお子様をお持ちの方は、送迎がてらご覧になっていることと思います。小学生の親御さんは自分たちで会場に来ることが出来てしまうのでなかなか見る機会も少ないと思います。

 そこで、今回は横浜ユナイテッドフットボールクラブでの体操の目的・位置づけについてお話したいと思います。

     

 一見すると幼稚園の子どもたちと小学校低学年の練習前の体操は同じことをやっているように見えると思います。確かに自分たち指導員も外から見ている側の立場でしたら同じ感想を抱くと思います。

 では幼稚園児の体操と小学生低学年の体操ではどこが違うのでしょうか?

 それは、重きを置いている点に違いがあります。ここが重要なポイントになってくるのですが、子どもの神経の発達というものは小さいときからの経験によって左右されます。1番分かりやすい例が自転車だと思います。小さい子というのはすぐに乗り方を覚えて補助輪無でも簡単に乗れるようになります。しかし、大人になってから初めて乗ろうと思ってもなかなかうまくいきません。これは神経系の発達に大きな関わりがあるのです。小さいときは神経の枝分かれがまだ未発達なので、小さな子どもというのは経験したことがそのまま枝となり、大人の時期まで残っていくものなのですが、大人になってからは神経系の発達が終わってしまい、それ以上発達はしません。

 そこで横浜ユナイテッドフットボールクラブでは、幼児の時期ではボールを使って体操をしていますが、「跳ぶ」「しゃがむ」「転がる」「走る」などの基本的動作の点に重点をおいています。いくらボールをうまくコントロールできなくても、そういった基本的な動作の経験がいかにつませられるかということに着目しています。

 小学生の低学年ではさらにボールタッチ・ボールフィーリングという点を幼児よりも重視し、体操を行っています。しかし、その小学生でも幼児のころにそういった基本動作の経験を積んでいることが前提です。そういった経験がない子どもには低学年のときでも基本動作の経験が得られるように配慮し、基本動作とボールコントロールが同時に出来るようなメニューを採用しています。

 このように子どもの発育というものは低年齢の時期の指導がとても重要になってはきますが、子どもたちの成長というものは個々に違いがあります。その基本的な動作が実を結び、やっているそばから成長していく子どももいれば、中学生になって成長期とともに神経系の発達が見え始める子どももいます。ただし両者にいえることは、最初の神経系の指導をするのは、幼稚園の時期や小学生低学年の時期ということは変わりません。子どもの成長には個人差があり、それぞれの子どもの発育にはそれぞれ違いがあります。特に小中学生の時期はそれが顕著です。ですから横浜ユナイテッドフットボールクラブが親御さんたちにお願いしたいことは、高校生になったときに大人の体にもっとも近づいたころに見てあげて下さい。指導員もそのお手伝いを全力で行っていきます。お互い協力していきましょう。

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